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註解 ヨハネの黙示録

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ハーベスト・タイム・ミニストリーズ 40周年記念出版 第2弾!
終末時代を導く天からの啓示

著者:中川健一

ハーベスト・タイム・ミニストリーズ

ISBN 978-4-908607-99-8

A5判334頁

¥2,200 (税込)

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読み方のルールが身に付けば、
黙示録は、難しくない

中川健一メールマガジン(2026年5月29日)より抜粋

ヨハネの黙示録に関しては、さまざまな註解書が出版されています。著者が異なれば、解釈の内容も違ってきます。なぜ違うのか。その理由は、解釈のアプローチの違いにあります。「黙示録解釈の4つのアプローチ」を理解すると、著者の神学的立場が理解できるようになります。以下に4つのアプローチを記します。

(1)歴史的アプローチ
このアプローチは、「黙示録は、紀元1世紀からメシアの再臨に至るまでの教会史の預言的パノラマを提供している」と主張します。黙示録を「教会史の預言」と見なすので、「歴史的アプローチ」と呼ばれるのです。
16世紀の宗教改革者たちは、この説を支持しました。彼らは、黙13章(2匹の獣の幻が記された章)を根拠に、宗教改革運動の敵であったカトリックの法王を、反キリストと見なしました。「〇〇が反キリストである」という主張は、黙13章の預言を今の自分たちの時代に起こっていることと同一視した結果生まれてくるもので、歴史的アプローチに特徴的な現象です。

(2)比ゆ的アプローチ
これは、アレクサンドリア学派の神学(アレクサンドリアのクレメンス、オリゲネスなどが提唱した神学体系)に特徴的な解釈法です。アレクサンドリア学派の神学とは、ギリシア哲学の影響を受けた神学体系のことで、後代のキリスト教神学に大きな影響を与えました。その特徴を要約すると、次のようになります。
①霊を善、物質を悪とみなす傾向が非常に強い神学体系です。
②それゆえ、本質的に反キリアズム神学です。キリアズムとは、初期の教会が持っていた文字通りの千年王国を信じる信仰のことで、今の私たちが「千年期前再臨説」と呼ぶものと同じ内容です。
③アウグスチヌスは、アレクサンドリア学派の神学を受け入れました。今の私たちが「無千年王国説」と呼ぶ考え方は、この神学の影響を受けて生まれたもので、アウグスチヌスが最初の提唱者です。彼は、無千年王国説の産みの親です。

(3)預言成就的アプローチ
このアプローチは、「黙示録の預言は、紀元70年に、ティトゥス将軍とローマ軍がエルサレムを滅ぼし、神殿を破壊した時に、すべて成就した。従って、黙示録は将来の出来事を預言しているわけではない」と主張するものです。つまり、キリストの昇天からエルサレム神殿の崩壊までの期間に、黙示録の預言はすべて成就したということです。

(4)未来的アプローチ
未来的アプローチは、「黙示録のほとんどは、メシアの再臨の前に起こる終末時代の出来事の預言である」と主張します。筆者は、このアプローチを採用しています。
未来的アプローチに基づいて黙示録を俯瞰すると、以下のようになります。
①4章以降が将来の預言に当たる部分です。
②4~18章のテーマは、患難期です。
③19章のテーマは、メシアの再臨です。
④20章のテーマは、メシア的王国(千年王国)です。
⑤21~22章のテーマは、千年王国から永遠の秩序への移行です。

本書が聖書研究の一助として用いられますように、ご加祷をお願いします。

感謝。中川健一

黙示録を読むためのポイント

①黙示録は、神の霊感を受けて書かれた神の啓示の書である。
②聖書の他の書と同じように、黙示録も字義どおりに解釈する必要がある。字義どおりとは、著者の意図を探し当てることを最終目標とする解釈のこと。
③象徴的なことば(シンボル)は、他の聖書箇所での使用法に照らして解釈する。

目次

はじめに

イントロダクション

序言(黙1:1〜3)

あいさつ(黙1:4〜8)

I. あなたが見たこと:栄光に輝く人の子(黙1:9〜20)

・ヨハネの自己紹介(黙1:9〜11)
・啓示(黙1:12〜16)
・幻の解釈(黙1:17〜20)

II. 今あること:教会時代(黙2:1〜3:22)

1. エペソにある教会(黙2:1〜7)
2. スミルナにある教会(黙2:8〜11)
3. ペルガモンにある教会への手紙(黙2:12〜17)
4. ティアティラにある教会への手紙(黙2:18〜29)
5. サルデスにある教会への手紙(黙3:1〜6)
6. フィラデルフィアにある教会への手紙(黙3:7〜13)
7. ラオディキアにある教会への手紙(黙3:14〜22)

III. この後起ころうとしていること(黙4:1〜22:5)

1. 患難期の前に天で起こる出来事(黙4:1〜5:14)
 (1) 7つの封印を開く前の天の様子(黙4:1〜11)
 (2) 巻物と子羊(黙5:1〜14)

2. 患難期(黙6:1〜18:24)
 (1) 前半3年半(黙6:1〜9:21)
 (2) 中間期(黙10:1〜14:20)
 (3) 後半3年半(黙15:1〜16:21)
 (4) 反復(黙17:1〜18:24)

3. 再臨(黙19:1〜20:3)

4. メシア的王国(黙20:4〜6)

5. その後の出来事(黙20:7〜15)

6. 永遠の御国(黙21:1〜22:5)

結論(黙22:6〜21)

参考文献 ※ヨハネの黙示録(カラー)チャート

索引