ヘブル的キリスト教入門
アーノルド・フルクテンバウム博士著『The Remnant of Israel』(Ariel Ministries)の日本語訳です。
著者:アーノルド・フルクテンバウム
こちらは紙版の商品です。
ISBN 978-4-938646-99-8
A5判 /184頁
内容紹介
本書には、フルクテンバウム博士のメシアニック・ジュー神学のエッセンスが詰まっています。本書を読むと、聖書を「ヘブル(ユダヤ)的に読む」ことはごく自然で、当然のことであることがわかります。それは、何も特別なことではなくて、キリスト教が西洋化するうちに失ってしまった、聖書本来の読み方に戻ることです。
本書は、以下のような問いにも答えています。
・ユダヤ人とはどういう人のことですか。
・イスラエル建国に何か聖書的な意味があるのですか。
・現代に生きるユダヤ人に何か聖書的な役割があるのですか。
・モーセの律法は今でも有効ですか。
・教会の律法主義とは何ですか。
目次
第1章 メシアニック・ジューとユダヤ人:定義
第2章 聖書から見たメシアニック・ジューの特徴
第3章 メシアニック・ジューの歴史
第4章 メシア論
第5章 メシアニック・ジューとユダヤ人社会
第6章 モーセの律法
第7章 メシアニック・ジューと地域教会
第8章 宣教
第9章 メシアニック・ジューとユダヤ教
第10章 イスラエル国家
第11章 律法主義
推薦のことば
アーノルド・フルクテンバウム師との出会いは、1989年にマニラで開催されたローザンヌ世界宣教会議にまで遡ることができる。師の教えに感銘を受けた私は、それ以来、フルクテンバウム師を聖書学、神学の師と仰ぎつつ、今日まで学びを続けてきた。ここ十数年間は、毎年来日していただき、さまざまなテーマでセミナーを開いていただいている。師のご奉仕によって、多くの日本人クリスチャンが祝福を受けてきた。今回日本語版が完成した本書も、さらなる祝福を私たちに届けてくれるものと確信する。
メシアニック・ジュー運動は、神学的にも、実践的にも、実に多様な側面を持っている。そのため、異邦人クリスチャンの間に、この運動に関する誤解や混乱が生じている。メシアニック・ジュー運動には、指導者はいたとしても、強力な推進者やスポークスマンに当たる人はいない。そのため、どの指導者の意見に耳を傾けるかによって、その運動に関する理解が異なってくるからだ。
本書を通したフルクテンバウム師の貢献は、複雑な側面を有するメシアニック・ジュー運動を、新約聖書の啓示というフィルターを通して、神学的かつ実践的に解説し、要約したことであろう。師の教えにいつも感動を覚えるのは、啓示されたみことばに対する真摯な姿勢がそこにあるからである。本書でも、師の聖書理解とそこから生まれてくる適用には、一切のぶれがない。
今後、メシアニック・ジュー運動はますます拡大し、その重要性を増していくことであろう。異邦人クリスチャンである私たちは、本書によって、複雑多岐にわたる運動を評価するための基準を得たことになる。本書を心から推薦するゆえんである。
ハーベスト・タイム・ミニストリーズ
代表 中川健一
アーノルド・フルクテンバウム博士プロフィール
"フルクテンバウム博士は、代々ユダヤ教のラビという家系に生まれ、幼いころより旧約聖書の教育を受けました。しかしイエス・キリストをメシアと信じるようになり、現在ではメシアニック・ジューのリーダーとして世界的に知られています。
1943年 シベリアで生まれる
1946年 フルクテンバウム一家はドイツに逃れ、そこに1951年まで住む
1951年 一家は米国に移住
1956年 13才でイエスをメシヤとして受け入れる
1966年 オハイオ州セダービル大学卒業
1967年 イスラエルに留学し、第三次中東戦争を体験
1971年 ダラス神学校を卒業する
1977年 ユダヤ人伝道団体「アリエル・ミニストリーズ」を設立し、現在まで理事長として活躍
1989年 ニューヨーク大学から博士号を取得。"